輸血

輸血

時折病棟でMAP(人赤血球濃厚液)をする人がいるのでまとめてみた。

 

輸血とは?

 

手術や外傷などに伴う出血や、血液疾患による血液成分の欠乏や機能不全が問題となった状態に対し、その成分を補充するための治療法。

 

 

適応

 

輸血トリガー値として目安が決められているが、輸血には一定のリスクが伴うため、リスクを上回る効果が期待できるがどうかを十分に考慮してから適応を決める必要がある。

 

【赤血球濃厚液での例】
・血液疾患に伴う貧血:Hb7g/dLで輸血考慮
・慢性出血性貧血:Hb6g/dLで輸血考慮
・急性出血:Hb6g/dL以下で輸血はほぼ必須
・心疾患、肺機能障害:Hb10g/dL程度に維持

 

 

輸血用血液の種類

 

【赤血球製剤:RCC-LR】
・目的:赤血球のみ補給する
・適応症:貧血(鉄剤等の造血薬により貧血の回復が望めない、貧血が心肺機能に影響するおそれのある場合)、急性出血、周術期の出血
・注意事項:2~6℃で保存(赤血球濃厚21日)

 

【血小板製剤:PC】
・目的:血小板を補給する
・適応症:血小板減少症(特に出血傾向を伴う場合)、各種血液疾患(白血病、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群等)、化学療法(抗がん薬投与)に伴う血小板減少症、播種性血管内凝固(DIC)、血小板無力症
・注意事項:20~24℃で振盪しながら貯蔵(4日)、頻回の輸血により、抗HLA抗体出現

 

【新鮮凍結血漿:FFP-LR】
・目的:血漿を補給(主に凝固因子を補給)
・適応症:凝固因子欠乏症、肝不全、DIC、大量輸血後
・注意事項:-20℃以下で冷凍保存(製造日から1年)、容器のまま30~37℃で静かに解凍し、3時間以内に使用する

 

【アルブミン製剤】
・目的:アルブミンを補給する
・適応症:循環血液量減少(循環血液量減少性ショック、熱傷、術後)、低アルブミン血症、肝不全、ネフローゼ症候群
・注意事項:室温で保存(製造日から2年)

 

 

 

 

 

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