PCIについてのあれこれ
今回はPCIについてのあれこれを。
再狭窄とは?
カテーテルによる冠動脈治療は血管の内側に傷をつけることを避けられない。
そうすると、血管にはその傷を修復しようとする働きがある。
その結果術後数か月以内に、せっかく広がった冠動脈が術前と同じ、時には術前よりひどい狭窄を起こすことがある。
この現象を再狭窄という。
再狭窄の起こるメカニズムは?
はっきりとは分かっていないが、バルーンなどによって引き伸ばされた血管がまた縮んでしまうリコイル(recoil)という現象や傷ついた血管の壁の中の平滑筋をはじめとする細胞の増殖血管の再構築(remodeling)という現象などが複雑に絡み合って発生すると考えられている。
バルーン治療とステント治療では再狭窄の差があるのか?
ステントの方がバルーンよりも再狭窄率が低く、再狭窄が生じる時期も長くなる。
くわしく説明すると…
・バルーン治療の場合
30〜40%程度の患者では再狭窄が起こる。
普通は治療後3か月以内に起こることが知られている。
逆にいうと、3か月の時点で再狭窄がなければ、概ね治癒したと判断する。
・ステント治療の場合
再狭窄率は20%前後になる。
再狭窄が生じる期間は6か月以内とバルーン治療よりも長くなるため治癒判定時期は少し遅くなる。
まれに冠動脈内に挿入したステントに血栓ができ、急に閉塞する場合があるため、これを防ぐために治療後の2〜4週間はチクロピジン、アスピリンなどの薬の内服が必要。
もしアレルギーや肝障害、胃潰瘍などのためこの薬が飲めない場合、ステント治療にはとくに注意が必要。
カテ治療後、だいたい1年後くらいにフォローカテを行うのはこのため。