ERCP
久しぶりにERCPの患者さんを受け持ったので、今回はERCPについてまとめてみた。
ERCPとは?
内視鏡的逆行性膵胆管造影(endoscopic retrograde cholangiopancreatography:ERCP)とは、経口的に内視鏡を挿入し十二指腸乳頭まで到達したあと、内視鏡の鉗子口から出した細いカテーテルを膵管や胆管へ挿入し、造影を行う検査のこと。
ERCPの目的
造影により胆管・膵管の形態の変化を観察する。
@ 胆管:胆石、胆管癌、胆管の拡張や狭窄の有無
A 膵臓:慢性膵炎、膵癌、膵管の拡張や狭窄の有無
B その他:十二指腸乳頭部位の病変の観察や胆石の除去、乳頭切開などを行うことも可能
病棟でやること(私の働いている病院の場合)
@ 検査前日夜8時以降から禁飲食となる。
患者さんが午前中検査の場合は、検査当日の朝食は止めておく。
A 点滴のルートを確保しておく。
B 検査着(ゆかたタイプのパジャマ)に着替える。
C 車椅子で検査室まで移動する。
D 帰りの迎えはストレッチャーで。
ERCP後の管理
安静:検査終了後から2時間は造影剤の排泄を促し膵炎を予防するため、右側臥位を保ち、ベッド上安静とする。
食事:検査終了後1時間は禁飲食、2時間は禁食する。
腹痛のないことを確認後、水分から摂取する。
観察:検査終了後と安静解除前にバイタルサインを測定し、腹部症状、造影剤の副作用を観察する。
腹痛・発熱を生じた場合は、検査後膵炎を起こしている可能性があるため、速やかに医師に報告し対応する。
医師に検査後のADLや食事、飲水について確認をしておく!
ERCP後の偶発症
ERCP関連手技の偶発症には、急性膵炎、胆管炎、出血、腸管穿孔などがある。
ERCPの2~3時間後に採血を行い、アミラーゼやヘモグロビン、白血球、CRPなどを測定し、偶発症が起こっていないか、その徴候がないかを調べる。
アミラーゼが高値の場合、急性膵炎の可能性があるため、腹痛・背部痛、発熱、尿量低下などの身体所見の変化に注意する。